愛着障害を克服するにはどうすればいいの?

みなさんは、愛着障害についてどれくらい知っているでしょうか?
聞いたこともないという方もいれば、聞いたことあるけど詳しくは知らないという方、インターネットなどで調べて「もしかしたら自分は愛着障害なのでは」と思う方がいらっしゃるかもしれません。
では、愛着障害とは何なのか?
愛着障害とは、養育者つまり父親や母親との間で、愛着が安定されていないために、情緒や対人関係に問題が生じて、社会生活において支障が生じる精神障害です。
小さい頃は、主に自分の身の回りの世話をしてくれる父親や母親と愛着を形成することで、安心感を得ながら自分の興味や関心などを広げて、成長や発達をさせていきます。
そして、父親や母親との間で信頼感を十分に形成することで、はじめて相手に対しても信頼感を持って接することが出来るようになるのです。
ただ、何らかの原因で愛着形成が阻害されると、その後の生活において対人関係に大きな問題を抱えてしまうことになります。
その原因とはどんなケースが考えられるのか?
例えば、虐待 (身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクト)などの不適切な養育を受けた子供は、愛着障害になるリスクが高くなると言われています。
心の悩み相談室 和む でカウンセリングを受けられる方の中にも、
「この方はもしかしたら、愛着障害なのでは」
「インターネットで調べたら、もしかしたら自分は愛着障害かもしれません」
など、悩まれたり、ご相談される方がいらっしゃいます。
では、どうすれば愛着障害を治したり、克服することが出来るのでしょうか?
まず、お子さんが愛着障害の可能性がある場合は、愛着障害への理解を深めた上で、
・しっかりお子さんと顔を合わせてコミュニケーションを取る
・お子さんの感情に寄り添う
ことなどを、再度行っていく必要があります。
それから、家族の支援だったり、保育サービスを利用することも大切だと思います。
それから、大人になって愛着障害を治したり、克服するには小さい頃よりも時間が掛かると言われています。
そこで、
・安全基地と呼べるものを作る (友人やカウンセラー、インターネットなど自分が不安になったときに頼れる場所を作る)
・スキンシップを図る (信頼できる友人やパートナーと意識的にスキンシップや密なコミュニケーションを取る)
・小さい頃に受けていた愛情を思い返す (少なからず父親や母親から受けてきた愛情を大人になってから認識しなおす)
など、試してみましょう。
もし、愛着障害で悩んでいる方や相談したい方は、是非 心の悩み相談室 和む にご相談ください。

